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2008/09/08 04:50 | Top
散り逝く桜は従血の色香。
其は深淵とを繋ぐ者の死。
従血に深き森を染め上げ、
狩人を誘う呼び水となれ。
今宵は狩人が狩られる夜。
振り向いて、立ち止まり。
踵を返して、立ち行かん。
始まりを終わりまで続け。
零の横に零を掛けて三つ、
零の底に零を並べて二つ。
逢わせて一つ、
這わせて零へ。
誰かの為に憎しみを、
貴方の為に悲しみを。
※従血……正しくは別の漢字。『手負いの動物の血の滴り』
実テ前に何書いてるんだ、私。
2008/01/08 22:31 | 詩・小説 | Comment(0) | Trackback(0) Top
※注意
タイトルがこんなのですが、決してエロくありませんから。
【加被虐的性癖】
扇風機の羽が妙に不思議で
そっと紙を差し入れたんだ
―――舞い散る紙屑に、快感を覚えた...
嗚呼、呆気ない……
虚しくて、幸せだった―――
好奇心は時に刃と化す……
くるくると
狂々と回り続ける凶器に
そっと小鳥を近付けたんだ
―――舞い散る鮮血に、快楽を覚えた...
嗚呼、なんて緋い……
気持ち悪くて、幸せだった―――
外への破壊衝動が、次に向かうのは……?
くるくると
狂々と回り続ける緋い凶器に
そっと指を差し入れたんだ
―――舞い散る肉片に、陶酔した...
嗚呼、とても痛い……
サディストでマゾヒストの赦されない遊戯―――
Written by Idea
2007/10/23 16:10 | 詩・小説 | Comment(0) | Trackback(0) Top
■後書き
完読お疲れ様でした。
ここまで読んで下さった全ての人に、「ありがとう」と言いたいです。
サブタイトルの『poca felicita』とは、イタリア語で『小さな幸せ』という意味です。
某アルバムのタイトルを拝借しました。
実は最後のシーンの後日談も考えていたのですが、そこはご想像にお任せします。
春奈を救うも狂わせるも、貴方次第ってことでしょうか。
では。
【この物語はフィクションであり、登場人物名等は一切関係がありません】
2007/10/17 11:22 | 詩・小説 | Comment(0) | Trackback(0) Top
<5>
―――話は、三ヶ月前に遡(さかのぼ)る。
祭りの興奮も冷め切らない、十月三十一日のことだった。
秋は、春奈の目の前で死んだ。
信号無視をした大型トラックに轢(ひ)かれ、即死だったらしい。
それだけでも恐らく春奈は相当なショックを受けただろうが―――それに拍車をかけたのは、あまりにも残酷な偶然だった。
飛び散る血、しかし吹き飛ばされたのは首より下で―――秋の生首としか形容出来ないモノが、春奈の足元に転がってきたのだという。
秋の生首と目が合った瞬間、春奈は意識を失った。
その後、病院に運ばれた春奈は三日三晩発狂し続け、三日目の深夜、昏睡(こんすい)状態に陥(おちい)った。
そして一週間後、春奈が目覚めた時―――彼女は、『秋の死』を完全に忘れ去っていたのだった。
春奈の世界から秋が消えれば、この世界は壊れる。
それ故、彼女は『秋』の幻影を創(つく)ったのだ。
『秋の死』を再び認識しそうになった時、それに制御をかける為に発作があったのだろう。
春奈は、『秋』の存在を疑っていなかったのだ。
けれど。
俺は、春奈に教えてしまった。
築地秋春の、死を。
嗚呼、俺は結局取り残されてしまうのか。
春奈の見ていた『幻影』は消えてしまった。
『幻影』の世界と共に。
でも、俺には『秋』なんて見えなかったから。
『幻影』の世界から連れ出して、現実を突きつけて、『秋』が『幻影』であることを訴えようとしたから。
俺が本物であることを、分かって欲しかったから。
もう春奈には何もない。
『幻影』の世界に住む『秋』も、彼と過ごした『小さな幸せ』も。
あのまま『幻影』の世界で『秋』と一緒にいたなら。
もしくは、完全に『幻影』に喰われることが出来たなら。
―――そうすれば、歪(いびつ)でも笑ってくれた?
「嘘だっ……! こんなの、嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
春奈の叫喚(きょうかん)が、残酷なまでに暗い夜空へと吸い込まれていった。
―――Thank you for reading!
Writing by Idea=Not=Wainary
2007/10/17 11:18 | 詩・小説 | Comment(0) | Trackback(0) Top
<4>
三日後。
「亮……寒いよぉ……」
分厚いコートを羽織っていてもやはり寒いのか、春奈は身体を震わせる。
1月の下旬―――一年を通じて最も寒い時期、更に今の時間帯は夕方。
既に辺りは薄暗く、日没が近い。
北風が一層、俺と春奈に吹き付けていた。
「もしかすると、秋の奴、先に行ってるのかもしれないな。一度行ってみないか?」
「うん……」
ダッフルコートがメインに見える程に身体を縮めた彼女が、小さく頷く。
徒歩五分程の距離が、酷く遠く感じた。
「そういえば聞いてなかったけど、誰のお墓なの?」
「……見れば分かるよ」
小高い丘の外れにある、小さな霊園。
その最奥に、目的の墓がある。
今更ながらに躊躇(ためら)いを感じた。
事実を目の当たりにして―――春奈が、一体どうなってしまうのか。
酷く恐ろしい。
けれど、何れは向き合わなければならないのだ。
だから。
だから、春奈―――
どうか、俺を赦してくれ―――……
「―――着いたぞ」
「ねぇ、誰の―――」
言いかけた声が、途切れる。
春奈が、砂利道を駆ける。
墓の前に、跪(ひざまず)く音。
細い指が執拗(しつよう)に、幾度(いくど)も幾度も墓碑をなぞる。
【築地 秋春 十月三十一日没 没年十七歳】
ガクガクと震える、春奈の身体―――
「い、や……」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
2007/10/17 11:08 | 詩・小説 | Comment(0) | Trackback(0) Top